大きな問題を抱え、会社を辞めようと決めたものの。
あるきっかけを元に、やっぱり最後まで粘ろう、会社をナントシテモ立てなおそう、と決めた前回のブログ。
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気持ちの整理もつかぬまま、立て直すことだけは決めたものの。
何と言っても、もう一つ現実に存在するのは会社はリスケ中だという事です。
当然すべて起きた事を報告しなければなりませんし、会社としての評価は下がる一方です。
もちろん金銭的な支援などしてもらえるわけありませんので、自力で乗り切らなければなりません。
正直、自分だけの事を考えれば、自己破産して最初からやり直した方が手っ取り早い事も重々わかっていました。
でも目標は違います。
僕は本当にどうなってもいいし、銀行からボロクソ言われようが、周りからどう見られても構いませんが、とにかく。
残ってくれているスタッフ達だけは絶対に幸せになってもらわないといけない、そのために会社を(形はどうであれ)存続させる事。
それだけが目標です。
でも会社には資源もなく、切れる札にも限りがあります。
真っ先に考えたのは、自力を諦めМ&Aできないか、でした。
僕じゃないもっと優秀な経営者さんに会社を引き取ってもらい会社を立て直してもらおうと。
3社ほどに登録し、買い手先を探してもらいました。
ただそこでの問題もリスケ中という事。財務内容の悪さ。直前の事故なども含めたここまでのいきさつ。全てにおいてマイナス材料しかなく。
もし、良い買い手先が見つかったとしても、売買の条件はかなり厳しいだろうと。
それでも四の五の言ってられる立場でもないので、時間を掛けてでも探してもらう事に。
同時に、買い手先が見つからない場合は、自力で回復させないといけません。
並行して自社でどうやって回復させていくか、の事業計画も作りました。
もしもMA先が見つからず自社で立て直していく場合。
僕は一つだけ。絶対に外せない計画がありました。
それは大きな事故を起こしてしまった「焼肉業態」から撤退する、という事です。
リスケが決まった時、火事の時に店舗の整理をし、3軒だけ、黒字の焼肉店舗は残していたのですが、全部閉めようと。
事故へのケジメとして、そして何よりこれから先も起こるとは限らない火事へのリスク対策として。
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その時のブログが残ってますね。
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銀行へも報告します。
「この先焼肉業態を続けても、もうやる気がありません。
現に1年前の火事以来、焼肉業態全店で売上も下がり続けています。
やる気がない以上、このまま売上は下がり続けるし、また事故を起こしてしまう可能性だってあります。
閉めた直後はかなり厳しい状態になると思います。
正直キャッシュも耐えれるか、わかりません。
でも長期的に見れば、居酒屋だけに絞って、今分散してしてしまっている、人も、資金も、時間も、知恵も、すべての経営資源を注ぎ込んで取り組めば、回復できると思うんです」
その時銀行から求められていたものは、長期的な計画なんかじゃなくて、今、この瞬間、今月、来月の利益でしたので裏切る形になりましたが、僕たちが会社をやっていく上で『焼肉からの撤退』は絶対条件でした。
こうして2014年8月をもって焼肉業態から完全撤退しました。
残りは居酒屋直営3店舗とFC6店舗のみ、首の皮一枚で生きながらえている状態となりました。
2012年3月のリスケから既に2年5カ月。33歳でした。
良くなるどころか、一番どん底状態となりました。