2013年6月12日 32歳 火災




14年前 2004 23歳の時に久留米で創業しました

↑↑↑こちらのシリーズの続きです。

倍返しだ!

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その日は僕の32歳の誕生日の翌日でした。「はーい。もしもし~」

「本当にすいません! 火事を起こしてしまいました!」

2013年6月12日。リスケから1年と3カ月。2012年3月から会社は一度出店を止め、社内を見直し業績の改善に取り組んだ甲斐もあり、月に150万ほどの利益が出る体質に戻っていました。

誕生日の翌日だったからですかね。よく覚えていませんがスタッフ達と飲んでいた所、電話で報告を受けました。

僕たちは、焼肉店で火事を起こしてしまったんです。

営業中にダクト内の油に火が引火し、ダクト内火災、そのまま建物へと火が燃え移ってしまいました。

幸い、人的被害もなく、店の火も早い段階で鎮火しました。

ただこの火災は、後々の警察の調査で業務上過失と結論付けされました。

それは会社にではなく、店長個人に課されてしまいました。

焼肉屋のダクトには必ずつけないといけない装置があります。

それはダクト内火災が起きてしまった時に被害を少なくするものです。

店長や僕等、複数人への調査の結果。

店長だけが、その装置が壊れている事を知っていた、そして放置していた、という事実から会社ではなく、店長個人の業務上過失とされてしまいました。

偶然ではなく、業務上過失となれば、大家さんの対応は変わってきます。

「建物を故意に傷つけた。」

という事で追い出されることになりました。(これはもちろん当たりまえです。僕たちが完全に悪い)

様々なペナルティも課され退店にキャッシュも3000万近く掛かったかと思います。

1500万くらいは火災保険対応できましたが、1500万の追銭が必要となりました。

ここで一番ショックを受けるのは当然、業務上過失と見なされた本人です。

とてもマジメで仕事に熱心な子だったのでなおさらショックも大きかったと思います。「今、こんな苦しい時期に、みんなで頑張ってやっと利益も出始めたのに……。何千万もお金使って、黒字のお店まで潰すことになって……。本当にすいません。自分はもう会社を辞めます。」

あたりまえですが、僕たちは彼がわざとやったなど、少したりとも思っていません。

そして起きてしまった事の責任は、絶対に彼ではなく、会社にあります。

その装置の交換にもお金がかかるので、苦しかった会社を思ってこそ、報告ができてなかったのかもしれません。

「辞めるのだけは絶対にダメ。今回1500万お金が掛かろうが、黒字のお店がなくなろうが、どんな損失よりも、もしも〇〇君に会社を辞められるような事があったら。それが一番の損失だよ。もし、申し訳ないと思ってくれてるんだったら。また一緒にがんばってもらえないかな」

そんな会話を何度も繰り返した結果、残ってくれる決断を下してくれました。

ただ、そうは言っても会社は大問題です。

なんせリスケ中です。

銀行にボロクソ言われながらも、みんなで1年必死に頑張り利益が出始めた矢先です。

火災を起こしてしまい、多額の損失を出し、黒字店を失い、ただでさえ無いキャッシュをさらにごっそり持っていかれました。

お金がいよいよ底をつき始めますが当然新たな資金調達などできるわけありません。

せっかく1年掛けて取り戻してきた銀行からの信用をまた失う事になりました。(完全に全部僕が悪い)

何度も何度も謝り、予算を組み直し、リスケ解消に向けての計画を修正しました。

自分の給与が取れないのは当たり前。ついには取引先様の支払い(末日払)も、幹部スタッフさん達の給与(15日支給)も約束の日に支給できない月が始まってしまいました。

末日支払う分がやっと追いつく頃には給与支払いがやってきます。火の車というか火の弾丸と化していました。

そんな状況で頑張ってくれているスタッフさん達、お取引き先に申し訳無さすぎて、

「取引先様や頑張ってくれているスタッフさん達の給与の支払いが遅れるような事をしていると、良い取引様も優秀なスタッフ達も必ず離れて行ってしまいます。その2つなしには業績回復なんてできるわけありません。どうかその2つの支払いだけは遅れないようご協力頂くことはできませんか」

メイン銀行に何度も交渉しますが、もちろんリスケ中はそんな事は全く受け入れてもらえません。

ちなみに。

苦しい時は多くの人がいつのまにかどこかへ行ってしまわれますが。(会社関係の繋がり)

そんな中で助けてくれた方々がおられました。

地元久留米の酒屋さん、泉屋酒販さんです。

担当者の方に苦しいという事を説明すると、そのまま当時の専務、会長へとお繋ぎいただき、無担保で600万、会社にお金を貸し付けてくださいました。

あの600万がなかったら潰れてたと思います。

この苦しいときに助けてくださった感謝があるので僕が、泉屋さんと取引を辞める事は一生ないと思います。

それでももう、この時期は毎日毎日、明日が来るのが怖くて。

怖くて怖くて眠れないので、朝から晩までギッシリ仕事を入れては体を追い込んで、考える間も無く疲れ果てて寝むるようにしていました。

支払いの遅れが発生し、ただただ取引先様、スタッフ達に謝り、体を追い込む日々。

そんなズタボロの状態に、さらに追い討ちとなる出来事が起こります。

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ABOUTこの記事をかいた人

ムタカズヒロ

有限会社 Soul mate elevenという会社を経営しています。福岡県久留米市を中心に博多、佐賀、朝倉で飲食店をやらせて頂いてます。飲食店が真ん中にはありますが「好きな事」「楽しい事」をテーマに「ブログ」を書いたり、「オンラインサロン」を運営したり、楽しそうと思えば、どんどんチャレンジしています。