リアル半沢直樹 リスケ時の銀行との嫌な思い出

「社長。社長のとこね。申し訳ないけど……。マズイ。料理がマズイ。あれじゃ流行るわけないよ」

僕にとって、絶対に忘れる事のできない。

耳を疑う屈辱的な言葉でした。

リスケする、とメイン銀行が決めてからすぐだったと思います。

当時の融資部長(各金融機関に1人しかいない融資の全責任のトップ、最後にハンコを押す人ですね)から直々に話がある、とメイン銀行に召集がかかりました。

銀行に着くなりいつも通り、支店長、担当者が待つ部屋に通されました。

「応援してますよ、社長!」

とニコニコ言ってくださっていた1週間前までの支店長達の姿はそこにありません。

イライラしているのが伝わってきます。

部長が到着すると支店長達は「すいません、この度は」と立って部長達をお迎えします。

生え抜きのお若い優秀な方と聞いていた通り、支店長達より若い融資部長が到着しました。

最初のセリフはその席で支店長から言われた言葉です。

「おたくの料理マズイんだよ。」

普通言います?

もう僕本当にびっくりしてしまって。

その後も部長、支店長からひたすらいろんな言葉を浴びせられました。

そこまでは迷惑をかけてる、という気持ちがすごい強かったんですけど。

そういう気持ちがその一発ですべて吹き飛びました。

絶対に倍返しだ! と。(その時はまだ半沢直樹あってないので知りませんが)

その後はもう全ての言葉や行為が悪意があるように感じます。

「社長のとこは信用ならない」と頼んでもない外部のコンサルの方が送られてきました。

何回か打ち合わせをしましたが「社長はよく勉強してあるので大丈夫ですね」と有難い言葉を銀行と僕に残して去って行かれました。

後日、200万の請求書がきたときは悶絶しました。

これはお金がないと言っている会社に対する真っ当な支援なのか?  と銀行の行為が不思議でなりませんでした。

あとやっぱり(これは赤字のウチが悪いんですが)人はこんなに要りません。どんどん切っていくように。(クビですね)という指示が辛かったですね。

僕は当然クビを嫌がるのですが。

「そんな事、言ってられないでしょう。そんな何人かのために全員で潰れる気ですか?」

という話です。

それでも僕はクビなんて絶対に言いませんが。

会社のみんなにはきちんと伝えなければなりません。

これから会社は守りに入ります。

赤字の店舗は潰します。

当然ポジションがなくなります。

苦しい思いもさせると思います。

こんな状況で僕からお願いなんてできる立場じゃないけど、それでも良ければ会社を助けてください。

みんなに伝えたのはこんな感じだったかと思います。

縮小による直接的なクビは一人も言いませんでした。

そんな無責任な事だけはしたくありません。

むしろ会社が縮小して行く中で、一人、また一人とスタッフさん達が自ら退職していってくださいました。皆さんには本当に申し訳なかったです。

それと同時に社内はどんどん暗くなっていきます。

出店していく時は何もせずとと、人もどんどん集まり明るかったのに。

とても寂しかったです。(でも全部自分が悪いんですけど)

とにかく。

リスケはするもんじゃありません。

どんどん悪い方悪い方へ進んでいきます。

それこそ1年後くらいに半沢直樹を見た時、自分とリンクしてしまって泣きそうになりました。(イヤ、泣いてたかも)

空飛ぶタイヤもそうですが、池井戸潤さんの作品には物凄く共感してしまいます。

そんなこんなで、ちょうど1年も経った頃、残ってくれた感謝してもしきれないスタッフさん達みんなで協力して大きな手直しは終わり。(ほとんどの会社は大きな手直しで業績は回復すると思います。気づけば無駄な経費いっぱい膨れちゃってるんで。だからリスケしなくても良かったんじゃ、が僕の意見です。)

月150万くらいの営業利益がでるまでに無事回復しました。

31歳ですね。

ところがここでもう一つ大きな事件が起きてしまいます。

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ムタカズヒロ

有限会社 Soul mate elevenという会社を経営しています。福岡県久留米市を中心に博多、佐賀、朝倉で飲食店をやらせて頂いてます。飲食店が真ん中にはありますが「好きな事」「楽しい事」をテーマに「ブログ」を書いたり、いろんなことにチャレンジしています。