前回からの続きです。
前回はこちら。
2011年 30歳 創業から7年 数えたら19店舗出店してました
翌年、2012年3月です。
その日僕は、ある相談がありメイン銀行へ行きました。
会社の業績が凄まじく悪かったのです。(いろんな要因はあるのですが、一個ずつ書くとキリがないので書きませんが)
要は急な店舗展開に会社の成長が伴っていませんでした。
2011年9月~2月の半年で累損を3000万近く出してしまっていたのです。(月500万の赤字ですね。怖い怖い)
現預金は2011年8月時点で7500万程保持していたようですが、半年で3000万も赤字を垂れ流していたので、少し(というかだいぶ)不安になってきます。
このままじゃ怖いな、少し立て直しに時間がかかりそうだな、と現預金があるうちに相談に行ったんですね。
銀行で9月から2月まで半年分の月次表を提出し。
黒字化に向けて早急に取り組みますが、もしかすると支援をお願いする事になるかもしれない、というような事を伝えたと思います。
回答はこうでした。
「リスケだ! リスケ! 今すぐリスケします!」
???
僕は「リスケ……?」です。
(リスケというのはリスケジュールの略です。詳しくはググってください)
簡単に言うと、銀行への返済が難しい会社が返済を待ってもらい、浮いたお金と期間で立て直しを行い、利益が出るようになったら返してちょうだいね、という愛のある制度です。
当時、財務の勉強などもしていましたが、創業から攻め一本しか選択肢のない会社です。守り方など少しも勉強してないので、リスケが何か、などわかるはずありません。
へぇ。そんな制度があるのだな、くらいに思ったものです。
「はい。本当に申し訳ありません。」
会社はその日からリスケ入りしました。
2012年3月。30歳でした。
ただこの後。
この一見、愛があるように見えるリスケ、という制度が、めちゃくちゃ恐ろしい制度だと知る事になります。
最悪な30代のスタートですね。