「え。10万最初にお金払ったら、あとは放っといてもお金が入ってくるんですか。すごくないですか」
男の子が飲んでいたコーヒーを置いて、グイグイ前のめりになっているのがわかりました。
先日ファミレスに行った時の話です。
久しぶりにこの類の話を聞ききました。
売っている商品は常に変わり続けているものの、今だにこういう『ラクして儲かりますよ話』ってあるのだなぁ、と。
だら~とした格好の若い男の子に、片方はパリッとスーツ姿の女性という、ミスマッチな2人組の横に案内されました。
注文はコーヒーのみで机のうえには何やら資料が散乱していて……。
あ~。今日もまた1人カモられてるなぁ、と。
「そうなんですよ!最初、この機械を買ってもらったら、あとは放っといて大丈夫です。私も最初は信じられなかったんですけど~」
最後まで見ていませんが、きっと印鑑、押印しちゃってるだろうなぁ。
昔から存在する、この『ラクして儲かる』
人によっては、そんなのあるわけない、と言いますが。
結論から言えば、確実に存在します。
それを仕事と言って良いかわかりませんが。
ラクして儲かる仕事はあります。
仕事は大きくわけて2種類しかない
世の中に仕事はたくさんはあるけど、大まかには2種類しかない、と思っています。
- 役に立つ仕事か。
- 心を満たす仕事か。
という2つです。
1は、悩みを解決してくれる。問題を解決してくれる。自分が今、必要としているものを埋めてくれる仕事です。病院、飲食店、スーパー、コンビニ、車販売、携帯販売、レンタカーなどです。
2は、楽しいを提供します。本当はなくても生きて行けるけど、人の生活を豊かにするために存在するエンターティメント。遊園地、旅行業、歌手、アイドル、スポーツ選手、漫画家などです。
飲食店などのように、お腹を満たすだけでなく、心も満たそうと、そういう両方を兼ね備えているようなところもたくさんありますが、基本的に世の中の仕事は、ほぼこの2つに分類されます。
問題を解決するか、楽しいを提供するか。
こうやって書いてたら、なんだか2の仕事の方が楽しそうだし。お金も動いている気もしますが。
でもどちらも素晴らしい仕事ですね。
『ラクして儲かる』は例外
で問題の、この『ラクして儲かる』ですが。
無いものを提供してくれるわけでも、心を満たしてくれるものでもありません。
人から奪う、という仕事です。
実態がない、というんでしょうか。
お金がいちばんの目的であり、誰かのためになるわけではなく、楽しいを提供するわけでもなく。
人から金なり、時間なり、信用なりを奪う、という仕事。
否定はしませんが、これだけはどうしても好きになれないんですよね。
仕事を選ぶ時は
誰かの役に立つか。誰かを楽しませてるか。
それをベースに、それをやってる自分が楽しそうか、それだけ考えたらいいかと。