「こんなに頑張っているのに、こっちの気持ちが伝わらず、簡単に休んじゃうあの子がどうしても気になる。それは嫌い、とかでもないんだけど、でも気になる理由もわからない。」
という相談を受けました。
これは結論から言うなら、僕は嫉妬だと思っています。
こんなに頑張っているのに、簡単にさぼれちゃうあの子。
サボっているのに評価されるあの子を認めたくないだけで。
さぼれるものならさぼりたいあたし、がどこかにいるのだと思っています。
頑張る=うまくいく、は関係ない
ほとんどの人が子供のころからテストの点数を取ったら褒められる人生を送ってきたと思います。
お母さんの言う事、先生の言う事を聞いたら褒められる。
逆にやらならかったら、努力しなかったら、頑張らなかったら、怒られる、マイナス評価を受ける教育。
で、それが当たり前で育っているので、親になった後も、みなさん子供にも同じ教育をしますね。
これをやったらお菓子を食べていいよ、なんてのが最たる例だと思います。
仕事でもスタッフさんに同じように伝えます。
人生は頑張らないとうまくいかない、と。
やらないともらえない。
このくせが大人になっても抜けない人がほとんどだなぁ、と思っています。
ただ、その頑張ったらうまくいく、という思想こそがたくさんの人を傷つけているなぁ、とも思うんです。
いつもしんどい、と思う人はその頑張ったらうまくいく、頑張らなかったらダメ、という考え方を根本的に考え直さないといけないと思っています。
頑張らないとうまくいかない、はしんどい。
頑張ったらうまくいく、は親や先生の都合の良いウソで、本当の本当はがんばらんでもうまくいく、という事を認める事が大事だと思っています。
頑張らんでもうまくいく時はうまくいくし。
頑張ってもうまくいかない時はいかないし。
と思いませんか。
がんばらないとうまくいかない、という思考は本当に人を追い込んでしまいます。
頑張っても頑張ってもうまくいかなかったら、頑張りが足りなかった、とさらに自分を追い込みます。
でもそれでもまたちょっとうまくいかないと、また自分の頑張りが足りなかった、と。
もっともっと追い込みます。
その繰り返しで、折れていった人達をたくさん見てきました。
それを認めるのが嫌な人だらけ
ただ厄介な事に。そのまったく関係ない、という事を認める事が一番の難関のようです。
子供のころからずっとずっと信じてきた考え方を覆すってすごい大変なんですよね。
でも上手く生き抜いていく人たちを見ると、すぐ休むし、サボるくせして、会社に認められるし、出世するし。イイ男も掴まえるし。
幸せな事が近づいてくるとサッと手を挙げて常に手に入れながら、ひょいひょい世の中を渡り歩いていきます。
頑張らないとうまくいかない、と信じ切ってしまう人からすると、それがどうしても信じられないようです。
なんであんなに頑張ってないのに、うまくいくんだと。
それが冒頭のような例、さぼっているあの子に心がざわつく原因だと思っています。
サボり下手は長男、長女に多い
もう一つ言えば、サボり下手は長男、長女に多い気質のような気がします。
長男、長女は親から一番言われてきたし、期待されて育ったせいではないか、と思っています。
その点、2番目、3番目は違います。
わがままを言っても、言う事を聞かなくても、お菓子や褒美や自由を与えられてきたからだと思うのです。
長男長女の陰に隠れて、サボっても実は得れることを知っています。
だから世の中に出ても上手にさぼれてしまうんです。
理解じゃなくて行動しましょう
頑張りすぎてしまう人は、一度サボる努力をお勧めします。
そうは言っても、絶対にサボらない事もわかっていますので、行動することをお勧めします。
試しにサボってみましょう。
やってみたかったことを一つやってみましょう。
他人がやってたら、今までの自分だったら非難していた事を自分がやってみましょう。
本当はそれが一番したい事かもしれません。
ダメだと決めつけず、旦那さんに夜飲みに行っていいか聞いてみる。
会社に3連休の希望を出してみる。
わがままやってみましょう。意外とがんばらんでも、うまくいく事を味わいましょう。
頑張らないと報われない、と思ってるような人は真面目な人が多いからサボるくらいが丁度いいと思います。どうせそれでも頑張るでしょうから。
それよりも頑張らんでも報われると思ってるような人はもうちょっと頑張って欲しいのですが。笑