君たちはどう生きるか?を読書しました。
先日酔っぱらった状態(失礼ですね)で、改めて2度目を読みました。
2回目はiPadで読みながらiPhoneでメモを取っていたんですが。
さきほどiPhoneのメモを開いたら、思いのほかきちんと取っているメモを発見したので、添付することにしました。(酔ってるって怖い)
たくさんの方が読んだ方が良い本だと思いました。
僕が読んだのは漫画の方です。
そして、こんな内容が1937年に書かれた事が凄いな、と思いました。
情報もモノも、まだまだ豊かと言えなかった時代でも。
今みたいに情報もモノも溢れている時代でも。
人は常に何かを欲し続け、同じような事で悩み。
人が根幹から突き動かされるもの、芯になるものは変わらないのだな、と思いました。
きっとネタバレになっていますので、読みたくない方は読まないでください。
でも読んだ方が読みたくなるかも、とも思います。
※箇条書きなのでわかりにくいですが、一応一通り繋がっています。
内容
むかしむかし、人は地動説ではなく天動説、自分たちが回っているのではなく、周りが回っていると信じていた。
今では小学生でも知っている地動説、という事実もそれを本当に信じるまでに何百年という年月がかかっている。
それほどまでに、人は自分を中心に世の中が回っている、と考えるクセがある。
特に損得が関われば関わるほど、天動説的(自分中心)な考え方をしてしまう。
でもそうすると天動説を信じ切って真実を見なかった、知れなかった人同様、何も見えずに人生が終わってしまう。
どんな人でも過去と今の世の中の一部に過ぎないという事実をまずは受け入れよう。
水は記号で表せる。でも冷たい水の美味しさは言葉では伝えれない。
色も言葉では伝えきれない。
人生の深さも言葉にはできるが、体験しない事には何も言えない。
そしてその深さを自分が体験したい、知りたい、と思わない事には深さを知る事はできない。
どんなに素晴らしい絵を目の当たりにしても、それをしっかり見る心がないと、そう映らないのと同じ。
だから人から言われたから、とかじゃなく、自分がふと、心がしみじみ感じたこと。心がザワザワした事。心の底から感じた事をごまかしたりしてはいけない。
ある時、ある所で受けた感動があったなら、寂しいが、人生でその感動は2度と繰り返されることはない。
ただその感動こそが本当の思想だ。
その気持ちを絶対にごまかすな。
学校で言われたから。親から言われたから。と立派に振舞う事が良い事ではない。
自分が思う立派とは何か、を自分で考えよ。
良い判断をした、という時は誰かから言われるわけでもなく、生き生きとした感情が自分から湧き出ているか?
もしも湧き出ていないなら、立派そうに振舞っているだけで、立派な人ではない。
人は全員繋がっている。全員誰かのお世話になっている。
人は不思議なもので貧乏な事に引け目を感じる。
ただ理屈でいえば、引け目を感じる必要などない。服や外観、住居、食物に人としての値打ちなどないのだから。
でも引け目を感じる。それは免れない感情である。
そして、世の中の多くの人が貧乏という事実がある。自分が貧乏という人でも貧乏にも上には上がいる。
そのような人達は体を壊したら一番困る仕事をしているのに、一番体を壊しやすい境遇にいる。
翌日まで体の疲れを残さないように、なんて贅沢な働き方ではなく、毎日毎日追われるように、そして必死に生きている。
そうやって必ずだれもが何かを生み出し、必ず誰かの役に立っている。
誰もが誇れる事である。
ではみんなが憧れる皇帝ナポレオンはどうだろう。どんな偉人や英雄を眺め直してみてもどうだろう。
何を成し遂げただろうか。みんな大きな流れの一部に過ぎない事がわかる。
人は自分を憐れだと思う。でも憐れだと思える事こそが人間の偉大さを証明してはいないか。
苦しみや痛みは望ましい事ではない。
でも苦しみや痛みがあるから、本来あるものを思い出せる。
僕たちは何の故障もないと大事な役割を務めてくれている内臓の存在すら忘れて暮らす。体の苦痛がないとそれにも気づかない。
心に感じる苦しさ、辛さも同じである。
自分が正常にない事を知らせてくれている。
だから人を憎んだり、敵対し合った時には、不幸さを感じるし。
才能を伸ばす働き方ができてない時も苦しいと感じる。
敵対したときに感じる苦痛は、人がもともとそういうものではないからだ。
持ってる才能を自由に伸ばして行けなくてはウソだからだ。
みじめなのが嫌だ、と思うのも本来人間がそういうものであってはいけないからだ。(ただみじめなのが嫌、は自分勝手な欲望は別。自分勝手な欲望やつまらない虚栄心が邪魔してる場合もある)
動物でも傷ついたら悲しむ。
ただ、人間だけが心が傷つく。
特にしてしまった過ちを認め、苦しむのは人だけである。
そして、してしまった過ちを悔いるのは、そうでない行動もできる自分がいたのに、と考えるからだ。
人間の立派さはその悔いる事に或る。
正しい道に従って歩いていく力があるからこそ、苦しみを感じるのだ。
人は自分で自分を決定する力をもつ。
だから誤りも犯すし、立ち直る事もできる。
君たちはどう生きるかー。
感想
どうでしょう。
酔って書き留めた自分のメモを読み返していて。
なんだか身に染みるものがありました。
文章も繋がってないので、途中、わからないような部分もあったかと思いますが、それはぜひ、全編をお読みください、という事で。
あとはあれですね。こんなにメモを残していた酔っていた自分を褒めてやりたいです。