ダメな経営者がやっちゃってる あるあるサイクル

どれか当てはまってたら黄信号?

 

ある飲食の後輩社長と飲む機会がありまして。

なんでも売上はずっと上がり続けているけどお金がない、とのことで

掘り下げて聞くことに。

まだどうにでもなる段階なので、大丈夫とは思うのですが、

まさに典型的なダメ街道を突き進もうとしている最中でした。

長くなってしまったので要点を書き出します。

 

①売上が上がれば大丈夫と思っている

②人をすぐ雇っちゃう

③原価と人件費を下げる

④銀行借り入れの返済期間が短い

⑤とにかくセミナーが好き

 

とまぁ、こんなサイクルを延々回しております。

 

まずそもそも論ですが

①売上が上がれば大丈夫と思っている。

売上をすごく大事にしてるんですよね。

ドラゴンボールでいう戦闘力のように捉えているんですよ。

同業者の方や先輩に会う時すごく売上額を気にしているみたいで、

とにかく戦闘力上げてスーパーサイヤ人目指してます、みたいな。

もちろん売上は大事です。でも売上から全ての経費を差し引いた利益、が本当は大事なのに

そこに対しての意識がすさまじく低いのです。(もちろん利益が全てでもありません。)

そんな感じのマインドなので資金繰りがどうなっているかというと

今月末の支払いをするために、今月売上を上げないと

という状態になっています。

いわゆる自転車操業というやつです。

本当は先月分の支払いに対し先月分の売上をプールしておく事が正しい状態ですが、

末締め末払いという支払いサイトに慣れ、いつしからか、お金がズレ込んでしまっている、という状態。

そしてほとんどの場合、カツカツな状態なので、売上が落ちることも許されない状況です。

そこで何をするかというと、値下げしたり、広告うったり、すっごい魅力的な商品を投入したり、で

せっせせっせと集客しているんです。

お客様にとっては安くて、贅沢なモノが食べれる、という最高の状態ですが、

原価や広告販促費があがって利益率を下げていくんですね。

でもお店はどんどん忙しくなっちゃたりして

②人をすぐ雇っちゃう

人をすぐ雇っちゃうんですよね。忙しいから、と。

アルバイトさんと違い、社員さんは固定費があがってしまうので、

ますます売上が落とせなくなることになります。

そのうえ、そういう時にバタバタ入ってもらっても

スタッフさん側も、会社側も、関係性ができてないので、お互いに不満しか生まれず、空気も悪くなっていきます。

でも

売上は上がってるし、雇用は生み出せてるし

正しい事をやっている、という認識で突き進みます。

そんな時、税理士さんに言われます。

「しゃっちょさん。お店忙しいみたいだけど、全然儲かってないよ。」と。

確かに社長には思い当たる節があるわけです。

忙しい割に全然お金貯まらんなぁ、と。

そこで社長は聞きます。

「え?こんなに忙しいのに何でですかね?」

そしたら

「しゃっちょさん所は、業界平均より原価と人件費がスーパー高いですよ。」

と教えられます。ダメな税理士さんがやりがちなアドバイスです。

飲食店に限らず、どの業界でもほとんどそうかと思いますが

販管費の割合で1番2番の経費を占めるのは、原価(商品)と人件費なんですよね。

みなさんが「FL、FL。」言ってるやつです。

利益を出そうと思ったら細かい経費をチョコチョコ削っていくことなんかより、

FLに手を付けるのが早いに決まってます。

それをダメな税理士さんは、さも分かったかのように

「原価と人件費が高いですね。」と諭してきます。

でも本当はそれだけ割合が高い販管費だからこそ、

大事に。丁寧に。慎重に。

扱わないといけないに決まっています。

でも数字に弱い社長はそういう事を言われるとイチコロです。

「なるほど!!ウチは他社より原価と人件費が高いんだー」と。

原価上げたのも、人件費上げたのも。当の本人(社長)なんですけどね。

そこで禁断の行動に出ます。

 

③ 原価と人件費を下げる

安易に原価を下げたり(売価を上げる、もしくは商品力を下げる等)

給与を下げたりしちゃうわけです。(同じ給与のままランチしたり、深夜営業したり)

お客様満足度は下がるは

スタッフ満足度は下がって辞めていくは、で

売上は落ちるし、人手は足りなくなる、でますます資金繰りがピンチになります。

そうなると、サイクルの最初である

①のやっぱり売上がそもそも大事だ!!

へ見事に戻っていき、①②③というサイクルを延々繰り返し、

よく飲食店経営者が言う

「人手が足らんわ~。」になっちゃうわけです。

④銀行返済期間が短い

で、①②③を繰り返していくうちに、

売上はどんどんジリ貧で落ちていきます。

そこに、予期せぬ税金や消費税(赤字だろうが)は降りかかってきます。

当然、税金のためのお金など月々の支払いにつぎ込んでしまっています。

いよいよ資金繰りに苦しくなり駆け込むのは、

やっぱり銀行です。

「運転資金を貸してください。売上はこんなに上がってますから。」と

そうすると金融機関からすると格好の餌食です。

知識もない迷える子羊が駆け込んでくるわけです。

ダメ元で飛び込んだのに

「よし、どうにかしましょう。」と言ってくれた

銀行員の方が天使に見えることでしょう。

そして、何の知識もない社長は銀行員の言われるがままに契約をしていきます。

金利は低い方が良いのはわかっているので、金利の交渉はしますが、

期間の交渉をする方はおられませんね。

「早く返した方が社長も良いでしょ?金利も払わなくて済みますし。」

と言われたら、確かにそうだな、と納得してしまい

1年~3年、長くても5年とかで契約を巻いてしまっています。

返済期間はできる限り長く、が基本です。(ここの説明は話が長くなりすぎるのでハショります。)

「やった融資がおりた。資金繰りから解放される~。今日はみんな飲みに行くぞ~。」

なんてのも束の間、①②③のサイクルに④の返済まで加わり、ますます苦しくなっていきます。

自転車操業から火の車行きです。

根本的に変わってないのですから、資金繰りが改善されるわけないんですよね。

で、また④に戻って融資なわけですが、どんどん条件は厳しくなりますので、

金利が上がったり、最悪融資が降りなくて、高金利の金貸しに手を出してしまったり。

この自ら作った蟻地獄から抜け出せず、

こりゃ本当にヤバいなぁ、という時に

会社にFAXなんかが届くわけですよ。

「いますぐ資金繰りから解放される方法!!無料セミナー」

⑤とにかくセミナーに行きまくる

今までそんな目に止まらなかったFAX達が気になり始めます。

人間、弱ってるときに恋に落ちる、って言いますからね。

で、とりあえず、一度行ってみるわけですが

そこには自分と同じような境遇の人だらけなわけです。

「悩んでたのは俺だけじゃなかったんだ・・・。」

そこからハマります。高い受講料を払って通います。とにかく通います。

身近な経営者仲間には言えなかったような悩みも学びを共にしている仲間には言いやすいものです。

時には飲みもあります。飲みも増えていきます。

「最近、社長いないね。」スタッフさん達は気になり始めます。

でも、

「俺は遊んでいるのではない。学んでいるんだ。」

と、社長には大義名分があります。

でもスタッフさん達には遊んでいるようにしか見えません。

「昨日はこんな事を勉強したんだ。」

(どうせ勉強という名の元に朝まで飲んでたんだろ。)

「これから売上回復していくぞ。」

(どうせセミナー代に消えていくだろ。)

だいたいそういう時期はこういう関係性しかできてない事が多いのではないか、と思います。

とまぁ。

長々書いてきましたが。

概ね、こんな感じで①~⑤のサイクルからぐるぐる抜け出せない方は本当に世の中多いかな、と思います。

まとめ

わかっていてもどうにかなる問題でもない

 

ただ、もちろん①~⑤すべて、本当は悪い事でも何でもありません。

①売上は大事ですし、

②人を雇用することも大事ですし、

③原価、人件費を抑えることも大事ですし

④借入も必要ですし、

⑤学びも大切です。

でも世の中には適正というものがあります。

 

何事もバランス良く、性質を理解したうえで、

正しく、時間、お金、労力を投資していくことが大事だと思います。

売上は追うものじゃなく、お客様から必要とされた結果に過ぎないと思います。

それは飲食に限ったことでもありません。歌手も必要とされるだけ売れるわけですし。

原価をかけて満足度を追いかけるお店

店を作り込んで心地よい空間を作るお店

人力を上げ、サービスに力を入れるお店

給与や待遇など報酬で優秀なスタッフさんを集めるお店。

どれも一つの手段です。

お客様に支持された結果、売上が上がり、
やりがいと報酬によって、スタッフさんに支持され、
適正な販管費から適正な利益を残す。

そんな体質ができていれば、手段は何でも、正解なわけです。

 

でも知っている事と理解している事は違います。

理解している事と、できているか、も違います。

僕もそもそもちゃんと実行できていれば・・・伸びているはずなのですが。。。

こんなに書いときながら。

恥ずかしすぎる。。。

経営は本当に奥深くて楽しいですね。

※ちなみに税理士さんも銀行員さんもここに出てくるような方ばかりではありませんので。

悪い例ですいません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です